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sons wo:
『水』
作 カゲヤマ気象台
演出 蜂巣もも(青年団演出部)

2016年3月15日(火)~21日(月祝)
アトリエ春風舎 http://www.komaba-agora.com/

 

■作品によせて
自分が劇というものを考えたとき、三人の人間が立っていた。彼らの声を聞きたいと思った。 その場所は光があって、明るいと思った。 生きてきた時間を包括できるのが劇の時間だと思った。劇の時間にははじまりと終りがある。はじまりと終りなんて実生活にあるだろうか。 この劇が劇であるためには、誰か他の人の手によって具現化される必要があると思った。蜂巣さんは辛抱強く声を聞いてくれるだろう(なにしろ稽古は長い)。 ――カゲヤマ気象台

 
■演出家プロフィール
蜂巣もも
1989 年生まれ。京都出身。青年団演出部所属。 京都造形芸術大学舞台芸術学科入学後、演劇とともに伊藤キム のダンスに影響を受ける。卒業制作「だれか、来る」(作ヨン・ フォッセ)で演出に対して学科賞を受けたのち、演出家として の活動を模索する。 2012 年「寿歌」(作・北村想)、2014 年「授業」(作・イヨネ スコ)「弱法師」(作・観世元雅)「不眠普及」(作・綾門優季)な ど古典から現代、広く上演する。

 

二人の作品の印象は正反対だ。カゲヤマ気象台の作品は「弱く」、蜂巣ももの作品は「強い」。しかし二人の演出は、戯曲の言葉を俳優がいかにして発することができるかという点に重きが置かれている点で共通している。正反対の印象は二人の模索がたまたま両極に振れた結果に過ぎない自らの手を離れることを前提に書かれたカゲヤマの言葉はどう変化し、蜂巣はそれとどう対峙するのか。戯曲の上演をめぐる営みの最前線がここにある。――山崎健太(演劇研究・批評)

 

■出演者

伊藤彩里、兼桝綾、串尾一輝(青年団)

 

■スタッフ
舞台監督・照明=黒太剛亮(黒猿) 美術=渡邊織音 音響=カゲヤマ気象台
宣伝美術=池田嘉人 制作=水谷円香

企画制作・主催=sons wo:
協力=青年団、黒猿、シバイエンジン
助成=公益財団法人セゾン文化財団