利賀演劇人コンクール2014 参加 『ハムレット』
作 シェイクスピア 演出 カゲヤマ気象台
訳 市河三喜、松浦嘉一
2014年7月27日(日)
会場 利賀山房(富山) 【奨励賞受賞】
出演
カゲヤマ気象台 椎谷万里江
演出ノート
『ハムレット』全編の上演は(時間の規定もあり)難しい。そこで、短縮というよりは、抜粋という形にしました。『ハムレット』ほどの戯曲であれば、抜粋しても充分に作品として成立するだろう。そして抜粋したからこそ、よけいに私個人が読んだ『ハムレット』の魅力が明らかになればいい。そんな風に考えました。『ハムレット』は「見られるということの劇」だと思います。亡霊に見られ、陰で王やポローニアスに見られ、観客に見られます。そしてハムレット自身は明確になにかを見つめることができない。この上演では、亡霊と出会うところから、オフィーリアが死ぬまでをやります。そこに「見られるということの劇」の魅力が最も詰まっています。